【PCCJ 第6戦】シリーズ初のセミ耐久レースを小河が制す

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ポルシェ カレラカップ ジャパン 2013 第6戦
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富士スピードウェイでの第4戦&第5戦を終えたPCCJ(ポルシェ カレラカップ ジャパン)は、3週間のインターバルを経て後半戦がスタートした。

続く第6戦は6月23日(日)、ツインリンクもてぎが舞台となり、PCCJ史上初の30周、もしくは70分間によるセミ耐久形式で行われた。それに合わせて、レース開始35分から50分の15分間には、全車は2分間のピットストップによりタイヤ交換を行わなければならない、というルールも設けられた。

このとき作業にあたれるのは3人。4本のタイヤ交換を行うには通常1分もあれば十分だが、そこにはレース中ならではの緊張感がつきまとう。焦らず急ぎつつも、正確な作業とチームワークが求められるのだ。

迎えた予選は日曜日。35分間のベストラップで順位が決まる。まずトップタイムを叩き出したのは、ゼッケン12番小河諒。1分57秒125までタイムを縮めて来た。そして開始25分、タイヤを交換してから各車のアタックが再び続く。

25号車は、神取彦一郎に代わって第2ドライバーの松井孝允が1分58秒362のタイムで5番手に浮上。

残り時間も5分を切ると、ゼッケン#78番近藤翼、ゼッケン19番永井宏明がタイムを縮めるが、小河のタイムには届かない。上位陣では、残り3分でゼッケン14番川端伸太朗が1分58秒161をマークし、永井を抜き3番手に食い込んだ。

最終的に、セッション開始から一度もトップを譲らなかった小河がポールポジションを獲得。2番手近藤、3番手川端で、4番手だった永井はセッション中の競技規則違反により、2グリッド降格となってしまった。

そしていよいよ決勝レース。シリーズ初のセミ耐久レースが、ローリングスタート形式で幕を明けた。

好スタートを切った上位陣の中では、1周目から近藤がトップの小河にプレッシャーをかけて行く。さらに川端を含めたこの3台と、4番手スタートのゼッケン10番川口正敬、5番手てスタートのゼッケン32番飯田太陽、6番手永井がグループとなって周回を重ねていく。

そんな中レースが動き始めたのは7周目。川端がミスによりトップ2台からやや遅れると、その後方の集団では永井が飯田を抜き、さらに4番手の川口に迫る。
14周目には、永井がついに川口を抜き、4番手に浮上した。

その後ろでは、コースアウトにより順位を落とした飯田をパスしたゼッケン3番江本玄、ゼッケン33番Ogino Tesuo、ゼッケン7番星野敏によるジェントルマンクラスのトップ争いが繰り広げられて行く。

スタートから35分が経過し、各車のピットインが始まったのは18周目。先にピットレーンオープンのボードを確認していたジェントルマンクラスのOgino、星野、そしてチャンピオンクラスのゼッケン25番神取彦一郎がピットに向かう。
19周目終了時、同じくピットレーンオープンボードを確認した上位3台と4番手永井も同時にピットイン。

チームメイトが先にピットに入ったことで江本もこの周に入ることになったが、Ogino、星野の前でコースに復帰する。

小河、近藤、川端の上位3台においてもピットイン前後での順位変動はなく、小河が2.7秒のマージンを保ったままレース後半をリードして行く。

しばらく膠着状態が続いたが、レース終盤にふたたび順位が動いた。川端が1分58秒台を連発し、ピットアウト後に4秒以上あった2番手近藤との差を一気に縮めていたのだ。

残り4周となった頃にはその差は1秒を切り、テール・ツー・ノーズ状態に。ファイナルラップの90度コーナーまで近藤は順位を死守してきたが、ここで痛恨のブレーキングミス。最後の最後で川端が2位に浮上した。

一方、ポール・ツー・フィニッシュで優勝を決めた小河は、「昨日から自分が優勝するためにチームがすべてのことをしてくれました。ピット作業も完璧でしたし、マシン各部のチェックをするほど余裕があったので、厳しい展開ながらも冷静にレースをコントロールできました」とレースを振り返った。

ジェントルマンクラスの優勝を飾ったのは、最後まで後続からのプレッシャーを退け、ピットでもコース上でもノーミスだった江本。「6年やってきて優勝は初めてです。後続との差がぜんぜんなくて苦しい戦いでしたが、最後まで守り切れて本当によかったです」と涙のクラス初優勝を飾っている。

これで今シーズンのPCCJも残り4戦。チャンピオンクラス、ジェントルマンクラスで優勝争いに変動はあるのか。次戦は、7月27~28日開催の第7戦&第8戦。スポーツランドSUGO(宮城県)がその舞台だ。

《根賀亮仁@DAYS》

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