【ITS世界会議13】20年の節目、ディスカッションは自動運転とビッグデータがテーマ

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「第20回ITS世界会議 東京2013」の日本組織委員会は6月12日、都内で記者会見を開き、2013年10月に開催する東京大会の概要について説明を行った。同時に、同会議のプレリミナリープログラムを同日より正式公開したことも明らかにした。

ITS世界会議は1993年より、世界3極(欧州・アフリカ/アジア・オセアニア/北米・南米)で持ち回りで順に開催され、日本ではこれまでに1995年に横浜で、2004年に名古屋で開催実績がある。そんな中、10月に東京で開催される世界会議は「1994年の第1回から20回目を数え、世界3極から産官学が一堂に集まる大規模イベントの中でも、20周年という節目の記念イベントになる(組織委員会事務局長・花井利通氏)」という。

記者会見では組織委員会の委員長・渡邊浩之氏が東京大会に期待される役割と見所、ITSに期待される社会的役割などが説明され、続いて開催都市である東京都ならではの取り組みを青少年・治安対策本部長 樋口眞人氏が解説を行った。

その中で、渡邊氏は「交通社会の中ではエネルギーと効率のイノベーションが進行中。次に起こるイノベーション、それがITSの実用化だ。日本はITS技術の分野でトップの実力を持つ。技術と実用化で世界最先端を行っているのは世界が認めるところで、国としても第二次安倍内閣が“新たなITS戦略”を5月24日に公表したばかり。ITSは成長戦略の要にもなっている」と、ITSをベースとする東京大会への期待を寄せた。

樋口氏は「震災直後におけるデータの反映が東日本大震災で3週間ほどかかったことを踏まえ、“東京モデル”として、通行止め等の情報を速やかに提供することで運転者への危険回避、緊急自動車専用道路の確保等を実現することを提案。大会そのものをアジア太平洋地域の学生や一般市民を対象とした市民参加型イベントとする」とした。

その他、東京大会では、一般参加者を募り、世界のITSリーダーたちとテーマに基づいた公開ディスカッションも予定される。テーマは「自動運転と協調型運転支援システム」「ITSビッグデータの可能性」の二つ。「自動運転と協調型運転支援システム」では、日米欧の自動車メーカー開発部門や各国行政機関に携わるキーパーソンが参加。「ITSビッグデータの可能性」では、自動車やスマートフォンから収集される膨大なデータが災害対応やエネルギー効率向上など、その潜在力と課題について議論し合える予定になっている。

また、具体的な内容は決まっていないものの、10月1日より開催のCEATEC、11月22日より開催の東京モーターショーとの間で、自動運転等に向けた連携を行っていく予定にしている。

この記者会見に先立ち、同じ経団連会館の大ホールではITS Japanの2013年通常総会が開催され、昨年1年間の活動報告と決算報告、次年度の予算案承認等が行われた。また、総会終了後は、超党派で構成される「第20回ITS世界会議東京2013を成功させる議員の会」のメンバーも参加する懇親会を開催。会場には総勢400名を超える関係者が集まる賑わいを見せた。

東京で開催されるITS世界会議は2013年10月14~18日の5日間。10月14日に開会式を東京国際フォーラムで、10月15~18日にセッション/展示会/閉会式を東京ビッグサイトで開催される。ITS関係の専門家の目標参加者数は60カ国/8000人。展示スペースは700小間、セッション数は250、投稿論文数は1000部を予定している。
《会田肇》

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