米国の自動車最大手、GM。現在、同社の株式の多くを保有する米国政府が、GM株の追加売却を行ったことが分かった。
これは6月6日、米国財務省が発表したもの。米財務省が保有するGMの株式について、新たに3000万株を売却したと公表している。
GMは2009年、破産法の適用を申請し、経営破綻。その後、米国政府が事実上、GMを国有化した。米財務省が現在、GMの株式の多くを保有している。
GMは2012年12月、米国財務省が保有するGMの株式2億株を買い戻すと発表。米財務省は、その後12‐15か月をかけて、保有する残りのGM株およそ3億株を段階的に売却し、政府の出資を最終的に解消する方針。
今回、米財務省が売却したGMの株式は、1株の価格が34.41ドル(約3350円)。米財務省は「これにより、GMに投じた公的資金のうちの約10億3000万ドル(約1000億円)を回収した」と説明している。