日産自動車が6月6日に発売した新型軽乗用車『デイズ(DAYZ)』の商品企画責任者を務める益田昌明チーフ・プロダクト・スペシャリストは「デイズの開発は日産のデザイン陣にとって初めて軽をフルにデザインできるというチャンスを頂いた車」と意気込む。
さらに益田氏は「強力なライバルがひしめいているが、そんな中で、今までの軽とは違う、ひょっとしたらグローバルにも通用するという思いで、この車をデザインしたというのがデザイン陣たちの思い」と述べた。
具体的には「開放感のある大きなキャビンに立体的で彫りの深いキャラクターラインをまとっているのが特徴。これは室内空間をいじめることをせずに軽規格いっぱいいっぱいの中で、ドア構造物の設計陣と協議して、外に膨らませられるところや、凹ませられるところはどこかというところを探していきながら工夫して、こうしたデザインを達成させた」という。
姉妹車である三菱自動車『eK ワゴン』とのデザイン上の違いは「フロント周りだけで、サイドと後ろは全く一緒。リアランプも一緒」としている。
そのフロント周りについて益田氏は「ヘッドランプはあまり角々しないようにということでフレンドリーな目つきを意識した。メッキモールはヘッドランプまでつながっていて、なるべく幅広く見えるようにという演出をしている。放射状に広がるフロントグリル、クリーンな面を持ったバンパーと合わせて、この車は多くの方に好まれるような形にしたいということで、割とハンサム系という意識をもってデザインした」と述べた。
DAYZにはハイウェイスターも設定されており「実は基準車に対して立派で堂々とした顔をつくるためにフードの前端を持ち上げて、デザインを変えている」と明かした上で、「バンパーの下端をなるべく下に下げて、サイドシルと合わせてどっしりとした感じを表現した。プロジェクターヘッドランプの採用や、リアコンビランプをクリアに変更することによって、少しプレミアムな感じもある」と解説した。