MFJ全日本ロードレース選手権・第3戦は6月2日、大分県のオートポリスサーキットで決勝レースが行われた。
JSB1000にはアズラン・シャー・カマルザマン(Honda Team Asia)、ST600は玉田誠(Honda Team Asia)や小林龍太(PROGRESS&AQUALAVIE)など、アジアロードレース選手権に出場している選手がスポット参戦した。
霧雨のような雨が断続的に降り続く中で、決勝レースはスタート。ホールショットを柳川明(カワサキ)が奪い、加賀山就臣(スズキ)、中須賀克行(ヤマハ)が続き、秋吉耕佑(F.C.C.TSR Honda)すぐに4番手に浮上。さらに秋吉はオープニングラップで3番手に浮上すると、その勢いのまま2番手まで上がる。
先頭は柳川で、それを追う秋吉、中須賀のオーダーで、3台はペースアップし、4番手以下を大きく引き離してトップ集団を形成、激しいトップ争いを繰り広げた。秋吉は2ラップ目の2ヘアピンでトップを奪うと、レースをリードしていく。しかし、柳川も中須賀もわずかの差で続き、秋吉をピタリとマーク。
6ラップ目に中須賀が柳川を捕らえて2番手に上がり秋吉をマークするが、柳川は8ラップ目には中須賀の背後に迫り、1ヘアピンからの立ち上がりで2番手を奪い、再び秋吉を追いかける。そして9ラップ目には秋吉をかわしてトップに浮上。秋吉は柳川に仕掛け、再度トップを奪うが、柳川も秋吉を捕らえる。2人は各コーナーで順位を激しく入れ替えながら周回を重ねた。
11ラップ目に首位に立った秋吉は果敢に逃げるが、今度は中須賀が柳川を捕らえ2番手に上がり、徐々に秋吉に迫る。タイヤを温存していた中須賀は、ファステストラップを記録して13ラップ目に秋吉を捕らえると、秋吉を突き放してそのままチェッカーを受けた。秋吉は2位、柳川は3位となった。
■JSB1000 第3戦決勝
1位:中須賀克行 ヤマハ
2位:秋吉耕佑 ホンダ
3位:柳川明 カワサキ
4位:加賀山就臣 スズキ
5位:出口修 カワサキ
6位:津田拓也 スズキ
■ポイントスタンディング
1位:秋吉耕佑 ホンダ 72P
2位:中須賀克行 ヤマハ 61P
3位:高橋巧 ホンダ 56P
4位:柳川明 カワサキ 56P
5位:加賀山就臣 スズキ 53P
6位:山口辰也 ホンダ 44P