JAXA、国内航空産業の競争力強化のため「航空本部」を創設

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JAXA、「航空本部」を創設
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宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、環境と安全に関する研究開発を強化するとともに、将来に向けた革新技術の創出を通じて国内航空産業の発展に貢献するため、JAXA内の関連組織を統合して新しい「航空本部」を創設する。

航空機は重要な社会基盤のひとつであり、世界的な開発競争が一層激化している中で、国内の航空産業は、欧米メーカーの重要なパートナーの地位を確立している。

国産旅客機MRJも初飛行が間近となっており、国内の航空産業は、素材から製造、販売・サポートまでをカバーすることとなり、新たなステージへ入る。一方で、地球環境問題が航空機にも厳しい技術チャレンジが要求され、航空機のNOX・CO2排出削減や空港騒音低減の技術開発を通じて世界に貢献することが重要。空の安全を守る高精度航法や気象リスク低減等の技術開発も将来に不可欠となっている。

こうした状況を背景に研究開発体制を強化するため、「航空本部」を新設する。航空本部は日本の航空研究の中心として、航空産業との連携を一層深めていく。

航空本部は先進技術の研究開発、大型試験設備の整備・供用、人材育成の3つの役割を持つ。特に、国際競争力強化(環境)と航空輸送システムのリスクを低減(安全)する出口指向の研究開発を重点化していく。

研究プロジェクトは航空科学技術ロードマップの役割分担に基づいて選定する。

《レスポンス編集部》

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