TNTエクスプレスは、ジャイアントパンダの双子、ポー(Po)とデデ(De De)をマドリードから中国の成都に輸送したと発表した。
2歳半のポーとデデは、中国国外の飼育下で誕生した数少ないジャイアントパンダ。
TNTエクスプレスのスペシャルサービスチームが、ルートのカスタマイズや温度管理された輸送トラックなど準備を整えた。ポーとデデは、5月16日の午後、マドリードを出発。エアコンのついた輸送トラックでアムステルダムまで輸送され、その後、貨物輸送機で成都まで空輸された。
空港で数時間過ごし、5月18日の午後、最終目的地の成都パンダ繁育研究基地に無事到着した。輸送の全行程にマドリードの獣医が付き添った。
TNTエクスプレスは2007年9月に、ポーとデデの両親であるフアズェイバー(Hua Zuiba)とビンシン(Bing Xing)をジャイアントパンダ・レンタル・プログラムの一環として成都からマドリードに輸送した。
ジャイアントパンダは、国際自然保護連合(IUCN)の絶滅危惧動物種のレッド・リストに指定されている。野生のジャイアントパンダは現在、1600匹ほど生息している。中国国内の繁育基地と動物園で341頭のジャイアントパンダが飼育されており、中国国外の動物園では44頭が飼育されている。