ジャパンマリンユナイテッド、ケープサイズバルクキャリア「パシフィック丸」を引き渡し

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ジャパン・マリンユナイテッド「パシフィック丸」を引き渡し
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ジャパンマリンユナイテッドは5月29日、津事業所(三重県津市)でリトル・レインボー向けバルク・キャリア「パシフィック丸」を引き渡した。

新造船は、鉄鉱石・石炭の有力産出国である豪州やブラジルから最大消費地域であるアジアへのトレードで、フレキシビリティーと高い輸送効率を持つ幅広浅喫水型のケープサイズバルクキャリア。

船の最大の特徴は、貨物艙船側に二重船殻構造を採用していることで、荷揚げ効率の向上と衝突や荷役などのダメージによる浸水リスクを大幅に軽減する。メンテナンス費用の低減と船舶寿命の延長も図った。
 また、甲板機とハッチカバーは、電動駆動を採用した。プロペラの前後には、燃料消費量の削減に寄与するSurf-Bulb、SSDを装備する。波浪中抵抗増加を低減できる斧型船首形状と低風圧居住区を採用し、波浪中を含む実海域で推進性能の向上を図った。

従来、各船級協会で異なっていた構造規則が統一化されたCSR(共通構造規則)の適用により、腐食代を考慮したより安全な船体構造となっている。

全長は299.7メートル、幅50メートル、深さ25メートル。主機関はMAN-B&W 7S65MC-Cを搭載した。定員は25人。

《レスポンス編集部》

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