ジャガー『Fタイプ』は、1974年に『Eタイプ』の生産が終了して以来、初の2シータースポーツカーであり、ジャガー史上、最もリアルスポーツという名にふさわしいクルマであるという。
ワールドワイドでの自動車マーケットは年間約7400万台。そのうちスポーツカーのシェアは0.6%ほどだ。その小さなセグメントになぜいまジャガーが再び参入するのか。理由は大きく3つあるとジャガー・ランドローバー・ジャパンマーケティング・広報部の作田昌子氏。まず、真に性能の高いスポーツカーを作ることによって、ジャガーというブランドのクルマ作り、パフォーマンスへの信頼性を高めるということだ。次に、新しいセグメントに参入することで、新しい顧客層の取り込みを見込んでいることがある。
最後は、「スポーツカー市場確立の立役者の1社であったにもかかわらず、長い間不在にしていたセグメントに、再び復帰することで、ブランドのバリューにスポーツというエッセンスを増やし、育てていくことで、本来のブランドらしさをより豊かにしていくということが挙げられます」と話す。
これらを踏まえ、「ジャガーはこの時期にあえて新しいスポーツカーを作ることを決心し、ジャガー史上、最もリアルスポーツという名にふさわしい、このFタイプが誕生したのです」と語った。