米国のベンチャー企業で、プラグインハイブリッド(PHV)スポーツカー、『カルマ』を製造・販売しているフィスカーオートモーティブ。資金繰りの悪化により現在、事実上の休止状態にある同社に、謎の救世主が現れ、話題になっている。
この救世主は、米国のハイブリッド・サポート・ソリューションズ社(以下、HSS社)。仮にフィスカーオートモーティブが破産申請でもすれば、カルマのオーナーは今後、車両の整備などのメンテナンスが受けられない可能性がある。HSS社は、これを救済するプランを打ち出した。
HSS社の発表によると、カルマの顧客は3995ドル(約40万円)の会費を支払い、HSS社の会員になる。そうすれば、顧客は愛車のカルマの状態に関して、HSS社が導入したコンピュータツールによる診断が受けられ、バッテリー(二次電池)に劣化などの症状があれば、交換してもらえるという内容。
ただし、他の修理が必要と判断された場合、その費用は顧客の実費。HSS社は「バッテリー以外の部品代や修理代はカバーしない。会費でカバーされるのは、顧客へのアドバイスまで」と説明している。