イタリアの自動車大手、フィアット。同社がその本社を、提携関係にあるクライスラーグループの米国に移すとの一部報道に対して、フィアットが異例の声明を出した。
事の発端は5月15日、『ブルームバーグ』が報じた記事。同メディアがフィアット関係者から得た情報として、「フィアットが本社を米国に移転することを検討中」と伝えたのだ。その後、イタリアのメディアなど複数が、この記事に追従している。
5月16日、フィアットはこれらの報道に対して、素早く反応。「『ブルームバーグ』が報じているように、現時点では決定していることは何もない」とした。
フィアットのセルジオ・マルキオンネCEOは、「現在、この件は(取締役会の)議題になっていない」とコメントしている。