ATKは5月16日、自社製ハードウェアを供給するユナイテッド・ローンチ・アライアンス(ULA)のアトラスVロケットがケープカナベラル空軍基地から打ち上げに成功したと発表した。ロケットはアメリカ空軍の測位衛星「GPS IIF-4」を搭載している。
GPS IIF-4はULAの事業者であるボーイング社が受注契約に基づいて打ち上げた4番目の衛星。GPS IIFはGPS衛星群の最新化を担う一方、位置調整・ナビゲーション・計時の各サービスを軍事・非軍事用問わず提供する。
「我々はGPS IIF-4の打ち上げを可能にするテクノロジーを供給していることを光栄に思っている。民生用もそうだが、米軍兵士や同盟国の能力強化をもたらすだろう」とブレーク・ラーソンATKグループ会長は述べた。
ATKはアトラスVロケット用に直径10フィート(約3メートル)の複合材料を用いた遮熱材を供給している。ATKの複合構造を用いたアトラスVの打ち上げは今回で38回目。
ATKは米国バージニア州アーリントンに本社を置く航空宇宙・軍需企業。21州・プエルトリコ・海外で事業を展開している。