JR東海は、5月30日から名松線の復旧工事に着手すると発表した。
松阪駅~伊勢奥津駅間を結ぶ名松線は、2009年10月の台風18号により線路設備に大きな被害を受けた。被害の大きかった家城駅~伊勢奥津駅間は現在もバス代行輸送を実施している。
2011年5月に、治山事業・水路整備事業とその維持管理を三重県と津市が実施し、鉄道の復旧は同社が行うというそれぞれの役割を確認した。同社はこれまで、治山事業・水路整備事業の進捗に合わせて鉄道復旧工事に着手できるよう、被災箇所の定期的な巡回などを行ってきた。
今回、鉄道の復旧の前提となる三重県・津市による治山事業・水路整備事業が順調に進捗していることから、効率的に作業を進めるため、名松線の復旧工事に着手する。
工事内容は、家城駅~伊勢奥津駅間での土砂撤去、盛土復旧、線路・電気設備の復旧で、三重県・津市の治山事業・水路整備事業の完了と同時期の2015年度内に完了する予定。
費用は約4億6000万円。