ロッキード・マーチンとアメリカ海軍は5月13日、2機目のモバイル・ユーザー・オブジェクティブ・システム(MUOS)通信衛星を、7月に予定されているアトラスVロケットによる打ち上げ準備の為に、ケープ・カナベラル空軍基地に納入したことを発表した。
MUOSは現在のモバイル通信衛星コミュニケーションを大幅に改良したもので、消費者のスマートフォン機能に類似したパワフルな音声データとハイスピードのストリーミング・データを運ぶシステムなどで、モバイルユーザーを初めてリンクすることとなる。4機の通信衛星と軌道上のスペアの衛星で構成される衛星群の完成は、地球規模のカバレッジを提供することとなる。
本日、MUOS-2通信衛星はカリフォルニア州サニーベールにあるロッキード・マーチンの施設から、近接するモフェット連邦飛行場に輸送された。それから通信衛星はカリフォルニア州のトラビス空軍基地の第60空中機動航空団によってC-5航空機に積み込まれ、ケープ・カナベラル空軍ステーションに向けて無事に輸送された。
MUOS-2通信衛星は打ち上げの前に、エンジニアによって輸送後のテストが行われ、さらに推進装置の給油や打ち上げロケットのペイロード・フェアリング内のカプセルに宇宙船を収納する作業などが行われる予定である。フェアリングはその後アトラスVロケットの先端に装填された状態で最終統合テストが実施され、打ち上げの準備が整うこととなる。