WRCは5月14日、スウェーデン人ドライバーのパー-ガンナー・アンダーソンが、フォード・フィエスタRSワールドラリーカーを運転する新しい契約を交わし、第8戦のラリーイタリアからの6戦に参戦することを明らかにした。
33才のアンダーソンは、副ドライバーのエミル・アクセルソンと共にウクライナ人ドライバーのアレクセイ・タムラツォフによって共同創設されたATラリーチームからエントリーすることとなる。
彼等の今年のWRCの初戦は6月に行われるラリーイタリアとなる予定で、さらにその後のフィンランド、ドイツ、フランス、スペイン、そして最終戦のグレートブリテンのラウンドに参加することとなる。
アンダーソンはスズキの車で2007年にジュニア・ワールドラリーのチャンピオンとなり、2008年にスズキがSX4ワールドラリーカーで競った時、マニュファクチャーのワークスチームのドライバーの1人だった。
彼の一番最近のWRCへの参加は、タムラツォフがフィエスタS2000での自らのエントリーをアンダーソンに譲り渡した、ラリーポルトガルだった。アンダーソンは最初の3つのステージで勝利したが、第4ステージで岩に衝突し、サスペンションを破損してリタイアとなった。
「彼等がこのチャンスをくれたことは本当に驚きだ。今シーズンは自分にとってむしろ終わりだと思っていたが、アレクセイがこのチャンスをくれた。信じられないくらいハッピーで、感謝している」とアンダーソンは語った。
アンダーソンは車に慣れるため、各ラリーの前に1日または2日間のテストを行うこととなる。