フォルクスワーゲングループは5月14日、1-4月のフォルクスワーゲンブランド(乗用車)の世界新車販売の結果を公表した。総販売台数は191万台以上。前年同期比は5.3%増と、引き続きプラスを維持する。
市場別販売は、最大市場の中国(香港を含む)が前年同期比20%増の78万3900台。中国を含めたアジア太平洋地域では、17.9%増の85万5100台以上を売り上げる。
また北米は、前年同期比4.4%増の19万6200台。このうち米国は、0.1%減の13万1800台と失速。4月単月実績は3万3644台。前年同月比は10.3%減と、32か月ぶりに前年実績を下回った。
信用不安が続く欧州は、前年同期比7.5%減の54万5300台にとどまった。地元ドイツも10.9%減の18万0500台と、前年実績を割り込む。これまで好調だったロシアも、1-4月実績は前年同期比2.1%減の4万9500台と後退している。
フォルクスワーゲンブランド(乗用車)の4月単月の世界新車販売は48万0900台で、前年同月比は5.4%増と2か月ぶりの前年実績超え。同社のクリスティアン・クリングラー営業担当取締役は、「とくに欧州では大変厳しい状態が続いているが、世界では堅実な伸びを示した」と語っている。