米EVベンチャー CODA、破産申請…EV事業から撤退

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米国CODAオートモーティブのEV、コーダセダン
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米国のEVベンチャー企業、CODA(コーダ)オートモーティブは5月1日、米国デラウェア州の裁判所に、破産申請を行ったことを明らかにした。

CODAオートモーティブは2012年3月、EVの『コーダセダン』を米国カリフォルニア州で発売。シャシーやボディは中国の自動車メーカー、哈飛汽車の4ドアセダンがベースで、組み立ても哈飛汽車が担当。当初は米国へ輸入する計画だったが、CODAオートモーティブは市販車を米国での現地生産に切り替えて、「メイドインUSA」をアピールしていた。

モーターは、最大出力134ps、最大トルク30.6kgmを発生。最高速136km/h(リミッター作動)、1回の充電での最大航続距離約200kmの性能を備える。二次電池は蓄電容量31kWhで、充電時間は約6時間。

今回、破産申請に至った理由は、コーダセダンの販売不振。2012年3月の発売以来、累計およそ100台を販売したに過ぎない。そのため、同社は資金繰りが悪化していた。

CODAオートモーティブは今回の破産申請を受けて、自動車の製造・販売事業から撤退。会社本体は投資会社のFortressインベストメントグループに売却され、今後はエネルギー貯蔵関連事業で再生を図る計画。

CODAオートモーティブの親会社、CODAホールディングスのCEO、Phil Murtaugh氏は、「経営再建を行うにあたり、エネルギー貯蔵関連事業に注力するのが最適との結論に至った」とコメントしている。

《森脇稔》

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