JR四国が発表した2013年3月期の連結決算は、営業損益が89億円の赤字となった。前年同期も89億円の赤字だった。
営業収益は476億円で前年同期横ばいだった。運輸業は微増で、物品販売業、ホテル業、不動産業が落ち込んだが、建設業の増収でカバーした。
運輸業は東日本大震災による需要減の反動で旅客運輸収入が増加したものの、修繕費が増加したため、増収減益となった。
営業損益は赤字となったが、経営安定化のための支援措置が期首から適用されたことから経常利益は、33億円と2期連続で黒字となった。機構特別債権受取利息23億2000万円、経営安定基金運用益6億6000万円を計上した。
当期損益は、ホテルなどの固定資産の減損57億円などの特別損失を計上したことなどから19億円の赤字に転落した。最終赤字は2期ぶり。
今期の業績見通しは営業収益が同1.5%減の469億円となる見通し。営業赤字は89億円、経常損益は有価証券運用益の減少で同33.4%減の20億円、当期損益は設備投資助成金が24億円に増額される見通しから41億円の黒字になる見通し。