商船三井3月期決算、市況低迷と燃料費高騰で経常赤字286億円

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商船三井が発表した2013年3月期連結決算は、経常損益が286億円の赤字となった。前年同期は243億円の赤字で、赤字幅が拡大した。

売上高は前年同期比5.2%増の1兆5092億円と増収。船腹の需給ギャップ悪化で市況が低迷した。ドライバルク船は新造船の大量竣工が続き、市況も低迷した。原油船は荷動きが緩慢で運賃水準も低調だった。コンテナ船は、欧州景気の低迷や中国の景気減速の影響で荷動きは低調、運賃水準も軟化した。ただ、前年は東日本大震災による自動車船が低迷したことなどの反動もあって増収となった。

市況低迷と燃料価格高騰で収益が悪化、営業損益は158億円の赤字だった。当期損益は、事業構造改革費用を計上したことから1788億円の赤字と巨額赤字を計上した。前年同期は260億円の赤字だった。

今期の通期業績見通しは売上高が同12.6%増の1兆7000億円を予想する。今期はドライバルク船を中心とした事業改革で315億円のコスト削減を実施、営業利益600億円、経常利益600億円、当期純利益500億円を目指す。

《レスポンス編集部》

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