三菱自動車の通期決算…アセアンでの販売好調で増収増益

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三菱自動車工業が25日発表した2013年3月期の連結決算は、売上高が前年同期比0.4%増の1兆8151億円、営業利益が同5.8%増の673億円で、増収増益となった。

市場措置関連費用や販売費の増加があった一方、台数・車種構成等の改善や、資材費等コスト低減などが収益改善に寄与。経常利益は主に為替差益による営業外損益がプラスとなり、同54.2%増の939億円。中国の広汽長豊株式売却益とオランダのネッドカー株式売却損の特別損益他を計上し、当期純利益は前年同期比58.7%増の379億円となった。

販売台数は、同1%減の98万7000台となった。国内は、登録車が前期並となったものの、モデル末期となる『ek ワゴン』などの軽自動車が振るわず、同12%減の13万4000台にとどまった。

米国では、現地生産を開始した『アウトランダースポーツ』の販売が前年を上回ったが、2011年度に生産を終了した現地専用モデルの販売が減少したことなどで、北米全体では同20%減の8万5000台となった。

欧州は、総需要が伸びたロシアで前年を上回ったが、総需要の減少が続く西欧地域で大幅に減少し、欧州全体では同17%減の18万1000台となった。

アジアその他地域については、好調な総需要の伸びをも上回ったタイでの増加等があったアセアン地域が牽引し、地域全体で同12%増の58万7000台となった。

2013年度は、日本での新型軽自動車『eKワゴン』『eKカスタム』の投入や、グローバル戦略モデル『ミラージュ』『アウトランダー』の世界展開の本格化、新興諸国における現地生産車種の追加投入などを通じて販売台数増を目指すとし、販売計画を18.4%増の116万9000台とした。内訳は、国内が10.4%増の14万8000台、北米が17.6%増の10万台、欧州が17.1%増の21万2000台、アジア・その他が20.7%増の70万9000台。

また、2014年3月期の連結業績見通しは、新型車投入による販売増とコスト低減による利益の上積みを見込み、売上高が同25.6%増の2兆2700億円、営業利益が同57.0%増の1000億円、経常利益が同47.8%増の900億円、最終利益が同109%増の500億円とした。

《纐纈敏也@DAYS》

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