航空貨物カルテル問題で、マレーシア航空の貨物部門子会社MASカーゴはニュージーランド高等裁判所から、罰金260万NZドル(2億2,340万円)を同国商務委員会(NZCC)に納めるよう命じられた。
MASによると、訴訟費用、NZCCの調査費用も含めたMASカーゴの負担は計836万NZドルになる。
貨物運賃の燃油サーチャージ(付加運賃)でカルテルが結ばれていたとしてNZCCがMASカーゴなどを相手取って訴訟を起こしたのが2008年12月。キャセイ・パシフィック航空、タイ航空もMASカーゴと同時に罰金を命じられた。
すでに日本航空、ブリティッシュ・エアウェイズ、カンタス、大韓航空、シンガポール・エアラインズ・カーゴなども、同じ問題で罰金支払いに同意している。MASは「訴訟費用を最低限に抑えることができた。問題決着で業務拡大に集中できる」とした。