マレーシアの火力発電所計画、5陣営が最終候補に 9月末が提案の締切

マレーシア半島部で計画されている石炭火力発電所(発電能力2,000メガワット)建設プロジェクトの入札で、エネルギー委員会(EC)は5つの企業連合を最終候補に選んだ。

エマージング・マーケット 東南アジア

マレーシア半島部で計画されている石炭火力発電所(発電能力2,000メガワット)建設プロジェクトの入札で、エネルギー委員会(EC)は5つの企業連合を最終候補に選んだ。

候補に選ばれたのは▽1マレーシア・デベロップメント(1MDB)▽フォルミス・リソーシズ▽テナガ・ナショナル(TNB)▽マラコフ・コープ▽YTLパワー・インターナショナル--の企業連合。これらの企業は外資系または国内企業と組んで入札に参加している。最終候補に残った企業連合は9月30日までに最終提案を提出する必要がある。

ECによると、同火力発電所は2018年10月から2019年4月に稼動開始する見込み。建設費は80億-90億リンギと見積もられている。1MDBはネグリ・センビラン州ジマで、マラコフはセランゴール州のプラウ・キャリー、フォルミスとYTLパワーはジョホール州タンジョン・トホルで、TNBはペラ州タンジョン・ハントゥで、それぞれ建設を計画している。

アナリストからは、新たな石炭火力発電所の建設プロジェクトは発電セクターの再評価につながると指摘。公開入札方式でプロジェクトを進めることで、コストの削減が期待できるとの声が出ている。CIMBリサーチは、1MDBとTNBが最も競争力のある建設案を提出すると予想している。

千田真理子

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