新東名開通1周年、効果検証…遠距離は新東名、近距離は東名

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「新東名(静岡県)インパクト調整会議」(会長=国土交通省中部地方整備局上坂克巳道路部長)は、4月16日に開通から1周年を迎える新東名高速の整備効果を明らかにした。

開通翌日の12年4月15日~13年4月6日の平均通行量は日量4万台。平日平均3万8000台/日、休日平均4万4000台/日で、静岡県内で発生する10km以上の渋滞回数を、約9割減少させた。

反面、新東名に接続する伊豆縦貫道や三遠南信道の交通量は増加し、伊豆縦貫で最大21%増、三遠南信で最大31%増となった。全日、平日、休日ともに交通量が増加し、県内交通の活性化に寄与した。

また、同会議は、新東名高速と東名高速の使い分けについても分析。静岡県内を通過する交通の約7割は新東名を利用し、県内移動の約8割は東名を利用。「通過交通は新東名、県内移動は東名という役割分担が明らかになった」と、結論づけた。

大型車の平均移動距離は、新東名では約310km。東名では従来の約190kmから140kmに平均移動距離が減少した。ここからも移動距離の長い通過交通は、東名から新東名に転換したことを示している。

さらに、中央道ルートは新東名の開通で交通量が減少した。首都圏と中京圏間の長距離交通は東名と新東名ルートが増加し、中央道からの移動が進んでいる。

同会議は、国交省中部整備局、中日本高速東京支社、静岡県、静岡市と浜松市が参加する。新東名高速の整備効果の検証と広報を行う。

《中島みなみ》

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