旭化成ケミカルズは、自動車向け塗料原料等に使われるHDI(ヘキサメチレンジイソシアネート)系ポリイソシアネート「デュラネート」について、中国における生産設備を増設すると発表した。デュラネートは、旭化成が独自に開発したHDI系ポリイソシアネート。デュラネートを使用したウレタン樹脂は、耐候性をはじめ、機械的及び化学的物性に優れ、自動車・建築・重防食等の無黄変ウレタン塗料の硬化剤や、インキ、接着剤、注型材の原料として幅広い分野で使用されている。HDI系ポリイソシアネートの世界需要は堅調な成長が見込まれており、特に中国を中心とするアジア市場では、自動車保有台数の拡大や社会インフラ整備の進展により、今後も高い成長率で推移することが予想されている。同社では、宮崎県日向市および中国・江蘇省南通市に「デュラネート」の生産拠点を設け、積極的な事業展開を進めているが、今後のアジア市場での需要拡大に対応するため、今回、中国の生産設備の増設を決定。現在、年産1万トンの中国・江蘇省南通市の生産能力を年産2万トンとし、宮崎県日向市の1万トンと合わせ、年産3万トンに増強する。増設工事は2013年秋に着工、2015年はじめに商業運転開始を予定している。
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