NTN、低コストの高性能焼結軸受を開発

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NTN・ベアファイトCL
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  • パワーウィンドモータでの適用部位

NTNは、安価な鉄系焼結材料に特殊銅粉を少量配合し、表面に銅層を形成することで、高価な青銅系焼結軸受と同等以上の摺動性能を有する「ベアファイトCL」を開発したと発表した。

一般的に、焼結軸受は自動車や事務機に広く使用されており、その材料は鉄系と青銅系に大別される。パワーウィンドやファンモータなどの自動車電装品や、複写機やレーザービームプリンタなど、軸受に高い摺動性能が求められる用途に対しては、高価な青銅系材料が用いられている。しかし、近年の銅価格高騰から、青銅系に代わる安価な焼結軸受の材料が求められており、NTNでは新しい材料の開発に取り組んできた。

今回開発した「ベアファイトCL」は、鉄系をベースに特殊銅粉を少量配合すると共に、材料組織を工夫することで軸受表面に特殊な銅層を形成し、青銅系と同等以上の摺動性能を実現した焼結軸受。また、本軸受は鉄系がベースであるため、青銅系と比較して材料強度が高く、耐摩耗性にも優れる。

NTNは、すでに自動車電装メーカーや事務機メーカーへの提案を開始し、今後は広く自動車関連・産業機械分野へ提案していく。

《纐纈敏也@DAYS》

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