宇宙航空研究開発機構(JAXA)の理事長に4月1日付けで就任した奥村直樹氏は、就任挨拶で「競争相手である機関、研究者・技術者、代替技術などをベンチマークし、中長期的な国際競争力を維持・向上させ続ける」方針を示した。
奥村新理事長は、JAXAが宇宙・航空分野の基礎研究から、打ち上げ、利用までの幅広い役割を担っていくため、宇宙基本計画に定められた「政府全体を技術で支える中核的実施機関」の役割を果たすため、新業務にチャレンジしていく姿勢を示した。また、国際的に高いレベルの成果を出し、成功を積み重ねるとともに、中長期的な国際競争力の維持・向上を実現できるような取り組みにも注力する。
更に、中期目標の達成に加え、新しいアイデアやコンセプトから価値の高いプロジェクトを生み出すとともに、将来の宇宙開発を見据えた布石を打つような提案を行っていく。
奥村新理事長は「今後、日本の宇宙航空研究開発の発展のために全力を尽くしていく所存」としている。