日産、スーパーハイト投入…2013年度の軽自動車市場は戦国時代へ

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2013年度の国内新車市場は、引き続き軽自動車が存在感を示す展開となる。

Nシリーズによって“古豪復活”の状況にあるホンダに加え、日産自動車と三菱自動車工業の連合モデルが順次、投入されるからだ。ダイハツ工業、スズキの2強時代から4グループの混戦となり、商品の魅力も一段と増すだろう。

日産は3月25日に、スーパーハイトワゴンの新モデルの名称を『デイズ ルークス』(DAYZ ROOX)と発表するとともに、そのデザインスケッチを公表した。三菱自動車との共同出資による軽の企画会社、NMKVが開発した新モデルの『デイズ』(DAYZ)に続く第2弾で、発売は2014年初めとなる。

すでに外観デザインが公表された第1弾のデイズには『ハイウェイスター』のバリエーションもあり、三菱自動車の『eKワゴン/eKカスタム』とともに6月に市場投入される。「NM連合」によるこのモデルは、両社のブランドアイデンティティを巧みに生かしながら、従来の軽ワゴンではなかなか見られなかった、高い質感を打ち出している。日産が軽の商品企画やデザイン段階からの開発に加わるのは初めてであり、恐らく現場では既成概念にとらわれない作業が進められているのだろう。

第2弾の『デイズ ルークス』は、居住空間を最大限確保し、軽市場の新たな売れ筋となっている「スーパーハイトワゴン」のジャンルとなる。スズキからOEM調達してきた『ルークス』の後継モデルであり、「デイズ」シリーズとしながらも車名は継承する。日産は、このモデルについて、登録車ミニバン市場でベストセラーとなっている『セレナ』のノウハウを「随所に取り入れる」という。軽のスーパーハイト分野で、いわば「ミニセレナ」ともいうべき商品を送り出す構えだ。

2012年度の新車販売に占める軽比率は2月までの累計で38%となっており、過去最高ペースが続いている。13年度の国内市場は、エコカー補助金効果によって前半までは高水準となった12年度の反動が避けられない。そのなかで、4グループのせめぎ合いによって、一段の商品力向上が必至の軽自動車が、引き続きステディな需要推移を見せることになろう。

《池原照雄》

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