国土交通省は3月25日、日韓両国で進めているシャーシ(被牽引車両)の両国内相互通行について、今回初めて韓国のシャーシの日本国内通行が開始されることになったと発表した。
昨年7月の日中韓物流大臣会合で日韓間によるパイロットプロジェクトを実施することで合意し、同年10月から日本のシャーシ20台の韓国国内通行が始まった。
3月27日からは韓国のシャーシ1台が日本国内通行を開始し、さらに3台が準備中だ。
プロジェクトは、釜山~下関航路を経由して、釜山のルノーサムスン自動車工場から日産自動車九州の工場に向けて、韓国製自動車部品を両国のシャーシを用いて韓国から日本に輸送する。相手国の関係法令を遵守するため、シャーシには必要な改造を行う。
日本側は日本通運が車両を仕立てて下関からRORO船でウィングシャーシだけ輸送し、韓国側の運送会社である天一定期貨物自動車がトラクタヘッドを用意して釜山でシャーシを連結し、部品工場まで陸上輸送する。
それぞれの港湾で積み換え作業が不要となるため、国境を越えた効率的でスピーディーな海陸一貫輸送が実現する。