ホンダは3月15日、新たに開発した2モーターハイブリッド(HV)システムの技術説明会を開いた。日本では今年の初夏に『アコード ハイブリッド』および『アコード プラグインハイブリッド』として発売する。
アコードはこれを機に国内ではHV専用車とする。このシステムは動力用と発電用のモーターを搭載、アトキンソンサイクルの2リットルエンジンなどと組み合わせた。バッテリーはリチウムイオン電池を採用し、容量はHVが1.3kWh、PHV用は5倍強の6.7kWhとした。
バッテリー部分を除き、HVとPHVは基本的には共用システム。アコードPHVは今年1月から北米で発売開始した。日本ではPHVは当面、官庁や法人向けのリース販売とする。北米では秋にアコードのHVタイプも追加投入する。
開発責任者である本田技術研究所4輪R&Dセンターの島田裕央主任研究員は、「HVシステムは車のサイズに応じたシステムを並行して開発している。2モーターは中型クラスに最適なものであり、このクラスでは世界最高のシステム効率が実現できた」と述べ、HVシステムとしての完成度に自信を示した。