スールー王国軍を名乗る150人あまりのフィリピン人武装グループがサバ州東部に不法上陸しマレーシア治安部隊との間で銃撃戦となった事件に関連し、マレーシアとフィリピンのハッカーが互いの国を標的にサイバー攻撃を仕掛けるなど対立がネット上に波及している。
「アノニマス・マレーシア」のフェイスブックには1日、タガログ語でフィリピンに対する攻撃予告が掲載された。フィリピンのブログ「ピノイ・テック・ニュース」によると、多くのフィリピン政府のサイトが攻撃を受けたという。
これに対してフィリピンのハッカーも反撃、その後3日間で双方200のウエブサイトが攻撃を受けた。3日になって「アノニマス・マレーシア」のフェイスブックには休戦を呼び掛ける書き込みがされ、攻撃は止んだという。
サイバー攻撃はオープンソースのインターネット百科事典「ウィキペディア」にも向けられ、フィリピンのハッカーにより「サバ」を検索すると「スールー王国の一部」と記述されるように書き換えられた。
(ザ・スター、星洲日報、3月5日)