英国の高級SUVメーカー、ランドローバーは2月27日、スイスで3月5日に開幕するジュネーブモーターショー13において、『レンジローバー イヴォーク』の9速AT搭載車を初公開すると発表した。
自動車用オートマチックの多段化は、最近の乗用車の世界的トレンド。ランドローバーによると、乗用車に9速のATを採用したのは、レンジローバー イヴォークが世界初だという。
この9速ATは、ドイツの部品大手、ZF社が主体となって開発したもの。従来の6速ATと比較して、ギアを3段増やしながら、7.5kg軽量化。大きさも6mmの拡大にとどめた。
また、この9速ATには、段飛ばしでの減速を可能にする「スキップシフト」機能、コーナリング中のシフトアップを抑える「カーブモード」、シフトダウンを速度が一定レベルに落ちるまで抑制する「ファストオフ」モードを備える。
9速AT採用の効果は、大きく3点。ランドローバーによると、燃費やCO2排出量など環境性能の改善、加速時のレスポンス引き上げ、オフロード走行性能の向上にあるという。