ドイツの高級車メーカー、アウディは2月26日、ハンガリー政府との間で、戦略的パートナーシップ契約を結ぶことで合意したと発表した。
アウディは1993年、ハンガリーにアウディハンガリアモーターを設立し、工場進出。現在、エンジンや完成車を組み立てている。1993年の操業開始から20年間で、累計2360万基のエンジンと58万台の完成車を出荷している。
ハンガリー工場製のエンジンは、アウディとその親会社、フォルクスワーゲングループの市販車に広く搭載。完成車では、アウディ『TT』や『A3カブリオレ』をハンガリーで生産中だ。
今回のアウディとハンガリー政府の戦略的パートナーシップ契約の締結に向けた合意は、アウディのハンガリー事業を、さらに拡大するのが目的。具体的には、新型『A3』の生産をハンガリーで行う計画で、それに合わせてハンガリー国内で、直接と間接を含めて、1万5000人以上の雇用を確保する。
アウディのフランク・ドレブス生産担当取締役は、「ハンガリー政府との協力は、将来のプロジェクトの扉を開くもの」とコメントしている。