ヒュンダイモーター(現代自動車。以下、ヒュンダイ)は2月26日、韓国のウルサン工場において、『ix35フューエルセル』の生産を開始した。同社によると、通常の生産ラインで燃料電池車の量産に乗り出した自動車メーカーは、ヒュンダイが世界で初めてだという。
ix35フューエルセルは、ヒュンダイのCセグメントSUV、『ix35』(北米名:『ツーソン』)をベースに開発された燃料電池車。出力100kWの燃料電池スタックを搭載。二次電池は蓄電容量24kWhのリチウムポリマーバッテリー。2つの水素タンクには、700バールの圧力で水素を貯蔵する。
最大航続可能距離は594km。0-100km/h加速は12.5秒、最高速は160km/hの性能を備える。ヒュンダイによると、加速性能はガソリンエンジン車と同等だという。
ヒュンダイは2015年までに、1000台のix35フューエルセルを量産する計画。まずは、欧州市場でリース販売を開始した。2月26日に韓国のウルサン工場でラインオフしたのは、最初の17台の一部。デンマークやスウェーデンの顧客に納車される予定だ。
ヒュンダイの金副会長は、「このix35フューエルセルで、ヒュンダイはゼロエミッションの未来をリードする」とコメントしている。