ルノー・ジャポンから、『カングークルール』が発売された。3色合計で180台の限定モデルである。
今回で第4弾となるこの限定車シリーズは、フランス北部にあるカングー専用のモブージュ工場で生産された。工場全体では年間11万台のカングーが生産されており、そのうちの約半分が商用車だ。
ルノー・ジャポンマーケティング部商品・広報グループチーフマーケティングマネージャーのブレン・フレデリックさんによると、「年間約5万から5万5000台の商用車を生産していることから、様々なユーザーに対応しなければならないのです」とし、フランスでは日本のように商用車であれば白、というイメージが薄く、色々なカラーのオーダーが多いという。因みに、コーポレートカラーとして最低ロットで30台であれば手がける。
現在では250から260色ほどをモブージュ工場で手がけており、塗装することが出来る。ただし、その製造工程は通常とは若干異なっている。「塗る前までは錆止めなど全く同じ工程でラインを流れていますが、実際に色を塗る段階でいったんラインオフします。そこで熟練した職人により、ハンドスプレーで塗るのです。その後再びラインに戻り、そこからはまた通常通りボディの磨きや、検査工程などをこなしていくのです」とした。