2012年のマレーシア経済は5.6%と堅調な成長を見せた。これを受けて、リサーチ会社は2013年の経済成長率予想を上方修正している。
「ビジネス・タイムズ」が伝えた。
UOBバンクのエコノミストは、今年の経済成長率予想を5.0%から5.5%に引き上げた。労働市場の状況や経済改革プログラム(ETP)を通じた投資が今後も経済成長を牽引すると見込まれるという。
先ごろシンガポールとマレーシアがクアラルンプール(KL)とシンガポールを結ぶ高速輸送システム(HSR)建設計画を推進することで合意したが、こうしたインフラ開発により、マレーシア経済が恩恵を受けるとの見方が広がっている。
ノムラ・リサーチも、国内総生産(GDP)成長率予想を引き上げる方針を示している。一方でTAリサーチは、2013年の経済成長については慎重な見解で、5.2%の事前予想を5.0%に下方修正した。エコノミストによると、2012年第4四半期の成長率が6.4%、通年の成長が5.6%と好調であったため今年は5.0%の成長予想に修正したという。
スタンダード・チャータード・バンクは今年上期の経済成長率を4.2%と予想している。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、2月22日)