ホンダ、鉄とアルミを結合したドア開発「熱変形が一番大きな課題」

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ホンダ ハイブリッドドア技術
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ホンダは鉄とアルミを結合する技術を開発し、世界で初めて量産車のドアパネルに採用すると発表した。開発責任者を務める本田技術研究所の田野口健一研究員は「塗装の際の変形を抑えるのが一番の課題だった」と語る。

田野口氏によると「塗装の時の熱は非常に高温で、だいたい200度くらい。これが一番自動車にかかる熱としては一番大きなものになる。その際のアルミの伸び縮みする力はものすごく、それが鉄製のインナーパネルの薄い板だけでは、当然抑えきれない。そのまま造るとドアとしては建付けが成立しないものになる」という。

このため「それを抑えるために(鉄とアルミの)合わせ部に塗る接着剤を低弾性化、伸びやすくすることによって線膨張した時のずれを、接着剤のところで吸収させることを行った結果、非常に変形を抑えることができた」。

さらに3Dロックシームと名付けた鉄とアルミパネルを重ね合わせて2段階に曲げる部分の「位置についても変形が大きく発生する部位をできるだけ避けて、応力集中しないよう設定した。またドアパネルの形状も通常のドアに対してできるだけ剛性を上げることによって熱間時の変形が出にくいようにした」と解説した。

《小松哲也》

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