ミシュランが発表した2012年12月期の連結決算は、営業利益が前年同期比24.5%増の24億2300万ユーロと、昨年に引き続き大幅増益となった。
販売量は下半期の需要が依然横ばいであったこともあり、6.4%減となった。このうち、乗用車・小型トラック用タイヤ関連販売事業が同9.3%増、トラック用タイヤ関連販売事業が同6.6%増となった。この結果、売上高は同3.6%増の214億7400万ユーロとなった。
適切な価格政策や世界的な事業展開、特殊タイヤ事業における高い利益率、トラック用タイヤ事業の復調などが貢献。営業利益は大幅増益となった。税引前当期純利益は同26.9%増の24億6900万ユーロ、最終利益が同7.4%増の15億7100万ユーロとなった。
2013年については、上半期の原材料価格は横ばいになると予想、これによって営業利益は3億5000万~4億ユーロ増加すると予想。ただし、この増加は直需事業および鉱山・建設機械用タイヤ事業の価格連動条項の影響を受けて部分的には相殺されるとみている。
また、ミシュラングループは通年で約20億ユーロの設備投資を計画。立ち上げ時のコストはかかるものの、成長地域に新たな生産能力をもたらし、成長戦略を後押しするとしている。