米国の自動車最大手、GMは2月14日、2012年の通期決算を明らかにした。
同社の発表によると、売上高は前年比1%増の1522億5600万ドル(約14兆1750億円)。一方、純利益は48億5900万ドル(約4525億円)にとどまる。前年の75億8500万ドルに対して、36%の大幅な減益となった。
増収・減益となった背景は、信用不安の欧州での販売不振。GMの欧州部門にはオペルがあるが、そのオペルの販売が、前年比13.5%減と伸び悩んだのが響いた。
2012年の世界新車販売台数は、928万8000台。前年実績の902万4000台に対して2.9%の伸び。トヨタに次いで世界第2位となった。市場別では、北米が前年比3.2%増と堅調。中国を含めたアジア太平洋地域は、10.2%増と伸びている。
減益ながら、GMの通期決算が黒字となったのは、3年連続。GMのダン・アカーソン会長兼CEOは、「2012年決算は3年連続での黒字計上と堅実な結果。将来の成長に向けて、さらに前進していく」とコメントしている