ドイツの特殊化学品メーカーのランクセスは、2013年度の年次テーマを、昨年度に続き「グリーンモビリティ」に設定。環境対応型車社会の推進に向けて、自動車産業における持続可能なソリューションへの取り組みをさらに強化することを発表した。
ランクセスは、日本をはじめ世界において、「車社会化」「都市化」「水資源」「農業」という4つのニーズに対応する技術開発およびイノベーションを推進している。中でも「拡大するモビリティ」に注力して取り組んでいく。
CO2排出量の増加は地球の気候と環境を脅かす深刻な問題であり、適切な対策を講じなければ、世界中のCO2排出量は、2050年までに倍増するといわれている。ランクセスは、2012年度より「グリーンモビリティ」を年次テーマに掲げ、その推進に向けた取り組みを行ってきた。
同社の世界での総売上高をみると、2011年度には約40%がモビリティ向けの製品で占められており、そのうち約17%(約15億米ドル・約1385億円)が「グリーンモビリティ」関連製品となっている。同社が定義する「グリーンモビリティ」関連製品とは、「資源を節約、あるいは使用時の不要な排出物を削減する製品」および「バイオ原料や再生原料からつくられている製品」を意味する。
ランクセスは2015年度までに、「グリーンモビリティ」関連製品の売上高を80%増の約36億米ドル(約3335億円)に引き上げる数値目標を掲げており、2013年度も引き続き、この目標に向けて活動していく。