日立金属および日立金属グループの南陽金属は、インドビカスグループのRPSビカス社およびガリマ社と自動車用鋳物について技術・販売提携をしたと発表した。
日立金属グループで生産する自動車用の高靱性ダクタイル鋳鉄HNMは、高強度でありながら靱性が高い(粘り強い)特長があることから、自動車の重要保安部品であるサスペンション部品を中心に使用されている。最近では、日立金属が従来製品よりも2割以上軽量化したサスペンション部品を開発し、採用が拡がっている。
日立金属および南陽金属は、本提携に基づき、2月からビカスグループへの技術支援を開始し、サスペンション部品について生産委託体制の構築を始める。市場としての重要性がさらに高まると予想されるインドにおいて、競争力の高いサスペンション部品の生産を可能とすることで、インド市場への展開を加速するとしている。