三菱自動車工業は2月5日に第3四半期決算を発表するとともに、2013年3月期の連結営業利益予想を従来比160億円少ない640億円(前期比0.5%増)に下方修正した。
前回予想に比べ、円高の修正に伴う利益好転を80億円見込んでいるものの、国内外での販売減やリコール関係費用の増加により、前回予想の800億円から160億円減額した。
青砥修一常務はリコール関係費用について12年12月から実施している軽自動車のオイルシールの案件以外でも「国土交通省や外部識者の指導を受け、スピード感をもって取り組みたい」とし、今後新たな案件が出る見通しを示した。リコール関係費は前回予想時より営業損益段階で150億円積み増している。
一方で、営業外損益では円安による為替効果などを見込み、純利益は130億円(前期比45.7%減)と、前回予想を据え置いた。