岩手開発鉄道、米メーカーの協力で環境対策試験を実施

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岩手開発鉄道、米メーカーの協力で環境対策試験を実施
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岩手開発鉄道は、ディーゼル機関車の環境対策試験をおこなった。エンジンの予熱装置として冷却水循環式ヒーターを導入し、エンジン始動性の向上と排煙量の削減を目指す。

岩手開発鉄道は、日頃市線盛~岩手石橋間9.5kmと赤崎線盛~赤崎間2.0kmの鉄道路線を運営している、貨物専業の第三セクター鉄道。大船渡市内で産出される石灰石を太平洋セメント大船渡工場まで輸送している。冬季はディーゼル機関車のエンジンの始動性が悪く、早朝のエンジン始動時の排煙量が多いため、近隣住民から苦情が寄せられていた。

そこで岩手開発鉄道は、冷却水を強制循環させることでエンジン全体を予熱、保温する冷却水循環式ヒーターの導入を計画。米国の予熱装置メーカーであるホットスタート社の協力を得て実車試験が実施され、エンジン始動性の向上と排煙量の大幅な削減が確認されたという。岩手開発鉄道は今後、すべてのディーゼル機関車に冷却水循環式ヒーターを導入するとしている。

《草町義和》

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