【ナノテク13】NEDO、43のナノテク技術を展示

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NEDOのブース(ナノテク13)
  • NEDOのブース(ナノテク13)
  • 高性能バイオプラスチックの元、耐熱・耐衝撃性ポリ乳酸(ナノテク13)
  • ディーゼルパティキュレートフィルター(ナノテク13)
  • 超低燃費タイヤゴム材料の研究開発を紹介するパネル

東京ビッグサイトで1月30日開幕した「ナノテク13(第12回国際ナノテクノロジー総合展・技術会議)」で最も大きなブースを構えていたのがNEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)だ。しかも、展示技術数が43と群を抜いていた。

その範囲は幅広く、レアメタル、材料、エレクトロニクス、環境・エネルギー、水事業といった具合で、ここぞとばかりに紹介したという印象だ。その中には自動車に関連するものも少なくない。

例えば、超低燃費タイヤ用ゴム。これは乗用車タイヤ用ゴム材料の各原材料である、ポリマーや充填剤などの配置をナノレベルで最適化したもので、現在の低燃費タイヤよりもエネルギーロスが40%以上低減され、対摩耗性能も25%以上向上するというゴムだ。「この技術は超低燃費タイヤの開発のみならず、ゴム関連製品の国際競争力向上に大きく貢献できると思う」と関係者。

また、植物原料100%の高機能プラスチックというのものもあった。これまで植物を原料とするプラスチックは、再生可能なものとして注目を浴びていたが、耐熱性、耐衝撃性、生産性に劣ることから、なかなか使用量が伸びなかった。しかし、今回展示したものは、欠点であった耐熱温度と耐衝撃強度をともに向上させ、さらに成型生産性も向上させたという。それによって、自動車、家電、日用・雑貨などさまざまな用途への使用が可能になったそうだ。「現在、兵庫県で実証プラントを稼働しており、2~3年後には上市できる」と関係者は話していた。

そのほかにも、超軽量自動車に欠かせない炭素繊維強化複合材料をつくるためのサステナブルハイパーーコンポジット技術、カーボンナノチューブを利用した積層型キャパシタ、ディーゼルパティキュレートフィルターなども展示されていた。文字通り、NEDOのブースを訪れれば、最新のナノテク技術が手に取るようにわかると言っても過言ではないだろう。

《山田清志》

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