日通、マレーシアで安全エコドライブ技術を指導、150台にデジタコを搭載

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日本通運は、マレーシアと中国の現地法人が運行するトラック計約150台に「デジタルタコグラフ」を応用した運行管理システムの搭載を完了した。現地のドライバーに対する「安全エコドライブ技術」を指導する。

「安全エコドライブ技術」は、トラックの速度超過・急加速・アイドリングなどを抑制し、燃料使用効率の向上、温室効果ガス排出量削減、交通事故防止を図る運転技術。同社は、安全エコドライブ技術を広く海外へも普及させるため、現地法人のドライバーを、日本の研修施設へ集めて、安全エコドライブ研修を実施している。日本のドライバー指導員も海外へ派遣し、当該国の政府と共同でドライバー研修を実施している。

また、トラックに運行管理システムを搭載することで、速度超過や急加速の発生状況、省燃費運転の実施状況を効果的に把握、安全エコドライブ技術の定着・継続・向上をサポートしている。

システムは、自動音声によるリアルタイム警告機能、安全運転実績やエコドライブ実績が一目で把握できるドライバーレポート作成機能、クラウドアプリケーションを利用したモニタリング機能などを備えており、GPSと連動して、ドライバーの勤怠管理や車両や貨物の盗難防止などのセキュリティ対策にも役立つ。

日通の現地法人であるマレーシア日通は、国連のクリーン開発メカニズム(CDM)の仕組みを利用し、新興国で温室効果ガス排出量削減に取り組んでいる。安全エコドライブと運行管理システムを導入したことで、新興国で削減した温室効果ガスの削減量部分を日本の排出枠として充当することが可能となる。

同社では今後も、アジア新興国の物流事情の改善を通じて、地球温暖化防止対策と交通事故削減に向けた取り組みを推進していく方針。

《レスポンス編集部》

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