欧州宇宙機関(ESA)はウェブTVの「宇宙から見た地球」シリーズで、「北極へのゲートウェイ」と題した動画を公開した。
この2012年3月19日にエンビサット観測衛星が撮影した映像は、ノバイア・ゼムリア・アーキペラゴの延長された島を左に、ロシア本土北西部を右に、氷に被われたカラ海を中央に、そしてバレンツ海を島の西海岸の向こうに見せている。
完全な北極圏に位置するノバイア・ゼムリアはウラル山脈の延長で、平均気温は1月の-22度から7月の6度の幅を持つ。北極グマや北極キツネが、カモメを含む様々な鳥と共にこのあたりに生息している。
ノバイア・ゼムリアは北極探検において重要な拠点であり、ロシアは1800年の中頃より科学ステーションを有している。
ポーランド人のエンジニア、イアン・ナゴルスキーが、1914年にノバイア・ゼムリア北西部から飛行機で北極を探索した最初の人である。
北極の厳しい環境は探検を困難にするが、今日、人工衛星が海氷の範囲といった北極地方の情報を提供し、ナビゲーションやコミュニケーションを楽にしてくれる。