車載用レーダーの特許総合力トップはデンソー…パテント・リザルトまとめ

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車載用レーダー関連技術 特許総合力トップ5
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パテント・リザルトは、日本で出願された車載用レーダー関連技術について、特許分析ツール「Biz Cruncher」を用い、参入企業に関する調査結果をまとめた。

近年自動車の安全技術に関する開発が活発になっており、特に予防安全(アクティブセイフティ)技術は、これまで以上に事故を減らす技術として積極的に研究・開発が進められている。

予防安全技術の中でレーダーは、車間距離制御や衝突被害軽減等のため、重要な技術となっている。今回の調査では車載用レーダー技術関連の特許を集計し、各個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」をベースとして、特許の質と量から総合的に見た評価を行った。

調査の結果、総合力ランキングでは、1位デンソー、2位富士通テン、3位三菱電機となった。

1位となったデンソーの特許で注目度が高いのは、反射波が得られない場合でも先行車両を識別しながら継続的な認識を可能とする「先行車両認識装置」。また同社の場合、2000年代後半に減少していた出願が、2010年になり再度増加していることも特徴。

2位富士通テンで注目度が高い特許は、物標変位が大きい場合でも連続性を維持するように物標位置を推定する「レーダ装置、及び物標検出方法」。なお、同特許はトヨタ自動車との共同出願となっている。富士通テンは2008年に出願件数を大きく増やしているが、この年はトヨタ自動車も同時に出願件数を増やしており、両社の共同出願も多くなっている。

3位三菱電機で注目度が高い特許は、隣接した目標物からの受信信号の干渉を抑えて目標検出ができるようにする「FM-CWレーダ装置」。同社も近年出願件数が増加傾向にある。

4位は本田技研工業、5位はトヨタ自動車。6位以下では、BOSCH、日産自動車、日立オートモーティブシステムズ、富士通、村田製作所等の企業が上位にランクインしている。

《纐纈敏也@DAYS》

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