【オートモーティブワールド13】運転者の居眠りを検知・防止する生体センサー

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トアックが開発を進めている『眠りまセンサー』のモックアップ。これは胸ポケットなどに入れる本体。
  • トアックが開発を進めている『眠りまセンサー』のモックアップ。これは胸ポケットなどに入れる本体。
  • 体に貼り付けた生体センサーで心電波形をモニターし、居眠りの兆候を見出す。
  • 生体センサーは粘着パッドで体に貼り付ける。パッドは交換式(使い捨て)になる見込み。
  • 装置の小型化と低価格化が普及のカギとなるが、現時点では8-10万円とかなり高価。
  • テストで使用しているセンサーは大きいために、試験者に違和感を生じさせているという。

鉄道車両用の電源などを手掛けるトアックは、オートモーティブワールド13に運転者の居眠りを防止する『眠りまセンサー』のモックアップを展示した。今年5月には試作品を完成させるべく、開発を進めているという。

眠りまセンサーは、体に貼り付けた生体センサーによって心電波形を解析。運転者が居眠り状態に陥りそうになった場合、携帯電話機とほぼ同じサイズの機器を起動させ、音と振動で運転者を起こすというもの。

現在は製品試作の前段階で、汎用品のセンサーを用いたテストを行っているが、体に大きめのセンサーをパッドで貼り付ける方法で検知しているため、運転者からは「違和感を覚える」といった声が出ているという。

また、現状では8-10万円程度の価格を想定しているが、量産化を進めて半額程度にならないと事業者も導入しにくいことから、リースでの提供も想定しているようだ。

《石田真一》

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