国土交通省は、海賊対処法に基づいて船舶の国籍を問わず護衛した船舶数が2012年12月31日まで2809隻だったと発表した。
海賊対処法が2009年7月から施行され、アデン湾で護衛活動が開始されている。海賊対処法により、船舶の国籍を問わず護衛を行うことが可能となった。これを受けて国土交通省海事局は、外国の船舶を含めて一元的に申請を受け付け、日本関係船舶を護衛対象船舶に選定するとともに、国際貢献の観点から日本に関連のない外国の船舶を護衛対象に選定している。
2012年末までの事前登録事業者数は774社で、うち外国船社は50カ国676社、登録船舶数が6541隻となった。うち外国船は3855隻。
2009年7月から2012年末までの護衛回数は計378回。護衛対象船舶数は合計2809隻、1回平均7.4隻だった。このうち、日本籍船が15隻、日本の船舶運航事業者が運航する外国籍船が541隻、海外の運航事業者が運航する外国籍船が2253隻だった。
船舶の種類ではタンカーが最も多く1423隻、次いで一般貨物船で1049隻、専用貨物船122隻、LPG船73隻が続く。