マラルグエ追跡ステーションからの初の火星のイメージ

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ESA(欧州宇宙機関)のマーズ・エクスプレスによる謎に満ちた赤い惑星のイメージは、アルゼンチンのマラルグエにあるESAの新しい追跡ステーションを通して受け取られ、ステーションからの「最初のデータ」を象徴し、正式な就任を認めることになる。

ステーションの610トン、直径35メートルのディッシュ・アンテナによる火星ミッションの正確な追跡は、カーサ・ロサーダ大統領官邸にある彼女のオフィスからの遠隔操作を通し、アルゼンチン共和国大統領のクリスチナ・フェルナンデズ・デ・カークナーによって指令された。

イメージは火星の周回駆動人工衛星の低解像度モニタリング・カメラによって撮影され、3億2千7百キロメートルの距離を、18分を少し越える時間で旅した。追跡の経路は22時11分 GMT(23時11分 CET)に開始された。ステーションへの到着と共に、データはドイツのダルムシュタットに所在するESAのヨーロピアン・スペース・オペレーションズ・センター、ESOCに送信された。

50年の有効期間を持つステーションの建設と開発についての協定は、2009年11月16日にアルゼンチンによって署名された。協定は利益、施設、サービスがアルゼンチンによって供給されることを含んでいる。その代償として、ESAは10%のアンテナ時間を彼らの宇宙におけるナショナル科学プロジェクトのための利用を認める。

ステーションの建設は2010年1月に開始され、2012年の春に事実上完成した。ステーションは2013年の初めに通常のサービスに入る予定である。

《河村兵衛》

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