クアラルンプール(KL)のワングサ・マジュとプドゥ・フル・バルにある送水ポンプが故障、2日の時点でKL市内とセランゴール州ゴンバックの10万7千世帯で断水しており、約50万人に影響が出ている。1週間以内に復旧する見通しだ。
送水ポンプは12月29日にワングサ・マジュで、1月1日にプドゥ・フル・バルで故障した。給水車が住宅街において水の供給を行っている。送水能力以上の運転を行ったことが故障に繋がったとみられている。ワングサ・マジュの1日の送水能力は1億3600万リットルだが、2億リットルを送水していた。
上水事業のシャリカ・ベカラン・アイル・セランゴール(Syabas)は、能力を超える飲料水を供給する状態が続いており、セランゴール州政府に新たな送水システムの整備を訴え続けていた。セランゴール州政府は昨年3月に整備計画を承認したが、Syabasはセランゴール州政府の承認が遅かったことが今回の断水に繋がったと指摘した。セランゴール州政府は現在、新たな送水システムの設計について協議を行っている段階で、協議は早くても年末までかかると見られている。